今回は、「4軒に1軒が危険!【注文住宅】オーナーのためのシロアリ対策3選!」についてお話したいと思います。
新築を考えていらっしゃる方はシロアリの対策も考えていらっしゃるでしょうか?
シロアリは地球上で最も生息数が多い生き物と言われ、日本では北海道の一部を除いてそれ以外の全国に生息しています。
全体的に多いのはヤマトシロアリ、関東から南の太平洋側ですとイエシロアリもおり
最近ではアメリカカンザイシロアリの被害も多くあります。
シロアリは土があればどこにでも生息しており、昔だと土壌で家を建てる事が多かったですが
、現在はコンクリートのベタ基礎が基本的になり、土壌に関しては対策をまずはできているといえますが、
このベタ基礎の新築住宅でもシロアリ被害は多くあります。
なぜ、家を建ててもすぐに被害が出てしまうのでしょうか?
どうすれば少しでも安全にシロアリを駆除できるのか?伝えたいと思います。
家を建てられる際に、シロアリの対策は始まっています。
基礎工事の段階でホウ酸で防蟻処理をしていただき、材木にも防腐処理、防蟻処理をしておけば完全とは言えないまでも、
家全体を安全なシロアリの駆除が出来ます。
薬剤処理よりも、妊婦さんや小さいお子様がいるご家庭やペットを飼われているご家庭でしたらなお、
おすすめな処理法になります。
それではいってみましょう!
基礎部分の処理
コンクリートの基礎となっているベタ基礎部分はシロアリに入りにくい状態といえます。
しかし現在の家は昔の家とは違って断熱性能や気密性が高い為、湿気ができやすく、
シロアリの餌ができやすくなり、冬は室内と床下も暖かくなるので、
快適に一年中過ごす事ができシロアリにも過ごしやすい場所になってしまいます。
床下の部分に内側に断熱材を貼る内断熱と外側に貼る外断熱があり、
外断熱の方がシロアリの被害を受けやすいので注意しましょう。
外断熱の場合だとシロアリの餌が外側にある為、
侵食しやすくなりそのまま家の内側に入りやすくなってしまいます。
それで、建設段階で床下の隅々までホウ酸を散布しておきます。
シロアリは1.5㎜程の隙間でも入り込む事ができるので
なるべく無駄な隙間を作らない対策も必要になります。
とはいえ、配管があったり、水抜きがあったり家の構造上、
隙間を全て完璧に塞ぐと言う事はできませんし、
玄関ポーチからも入られて玄関框なども侵食されてしまう事もあります。
なので床下だけではなく、内部にも防蟻処理をしていかなくてはいけません。
ホウ酸処理
家の床下と内部のシロアリ駆除にはホウ酸の使用をおすすめします。
日本のシロアリ駆除は薬剤が一般的ですが、海外では例えば、アメリカ、オーストラリアやニュージーランドなどの一部の国ではホウ酸を使用したシロアリ対策が主流になってきています。
なぜならば、ホウ酸はホウ酸塩鉱物からつくられており、鉱脈から土、植物、海水、淡水など自然の中に含まれている成分から出来ているので人間やペットなどに基本的には安全です。
多少摂取した場合も、腎臓の浄化作用により排出されるのですが、シロアリなどの腎臓を持たない生物は排出出来ない為、ホウ酸が毒になります。
そこで、シロアリがホウ酸を餌と間違えて大量に食べると、エネルギーにならないので死滅させる事が出来ます。
そして他の働きアリが巣にホウ酸を持ち帰れば巣にいる仲間のアリも全滅させる事が出来ます。
ホウ酸のメリットは安全性が高く、自然に消滅しない為効果が長く持続し、何度も購入しなくても良い為、安くシロアリ駆除が出来る事です。
しかし、もちろんデメリットもあり、ホウ酸は水溶性の物質なので成分が溶けてしまう為外では使用出来ません。
あとは、シロアリが巣にホウ酸を持ち帰らなければ駆除が出来ない為効果が出るのに時間がかかります。
そして、確実に全滅出来るかどうかは疑問があるという事です。
防腐処理、防蟻処理
家に使用する材木を建設する前にホウ酸を散布しておくと、防腐処理もでき防蟻処理もすることができます。
しかし、表面のみ薬剤を散布しても内部に残っているとシロアリが食害しに現れる事があります。
シロアリはシロアリの排泄物と土でつくられた蟻道という通路を使って移動するため、ホウ酸処理のされていない場所で蟻道をつくられるとそのまま餌にたどりついてしまいます。
このように、ホウ酸を置く場所や散布をおこなう場所が適切でないと、効果がない事も考えられます。
駆除作業未経験者の場合ですと、更に難易度が高いと感じる事でしょう。
そして、あまり知られていない処理法なので信頼できるシロアリ駆除の業者に適切な方法を調べてもらうのをおすすめします。
薬剤ですと平均的には1件辺り20万〜30万円くらいかと言われていますが、5年保証がある会社が多いかと思います。
つまり、5年ごとに薬剤処理が必要になります。
更に被害が多ければ駆除費用もその分余分に必要になります。
ホウ酸ですと、最初のコストはかかりますが対応年数が長く使用できますので建築段階で材木や家全体にホウ酸のバリアをしておく事で結果的に安く済みます。
ただ先程も言いましたが、水に溶けやすく、シロアリの巣を完全に駆除出来るかはわからないので、ホウ酸処理でも確認は必要になります。
その為、完全に死滅させる事が出来るシロアリ駆除と言うものは残念ながらありません。
新築住宅を建設する際にシロアリ対策をします。
基本は木部処理、土壌処理になりますが工務店さんによっては建材に防腐処理、防蟻処理をされた木材を使用して家全体をシロアリ対策するところもあります。
近年問題になっている外来種のアメリカカンザイシロアリに、ホウ酸処理された木材は有効です。
アメリカカンザイシロアリは柱や木材に穴を開けて住み着く習性があり、床下にいるわけではありません。
木材自体に防腐処理、防蟻処理がしてある事で木材を内側から守る事ができ、ボロボロに穴を開けられてしまうのを防ぐ事が出来ます。
工務店さんによっては、無料でプランを作成してくれて、資金計画を出してくれるところもあります。
いちど、今回の内容を意識してプラン作成をされる事をオススメします。
ただし営業マンが設計したり、社員が設計する場合がありますので、できれば設計家とコラボしていて、提案力が高い工務店さんをオススメします。
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