今回は、「【初心者必見‼】家づくりで絶対押さえておきたいUA値、C値とは何か?」についてお話したいと思います。
あなたがこれから家を建てる上で優先したいことを考えてみてください。
今の間取りで使いにくい部分を改善したい!新しい家はオープンキッチンにしたい!効率のいい家事導線にしたい!小さくてもいいから書斎が欲しい!など、やっぱり家を建てるなら、間取りは一番こだわりたい部分ではないでしょうか。
そしてせっかく建てる家だから、友人や親せきに「いい家だね」「おしゃれな家だね」と言われるように、デザインも重要ですよね。
また、タッチレス水栓や高機能なバスルームなど、快適に暮らすための設備にもこだわりたい。家が新しくなるなら、この機会にダイニングセットやソファーなど家具も新しく買い換えたい。
このようなこと間取り・デザイン・設備・インテリアなどは、お客様も知識をお持ちで、自分たちの判断基準を持っていることとだと思います。
しかし、家そのものが持つ「性能」については、で自分たちで判断することは、専門的な内容になり難しいのではないでしょうか?。
そこで今回は、性能に関する知識を持っていただき、家を建てる上で、いろいろ比較検討したときの判断基準、つまりく比べるための「ものさし」を持って頂きたいと思います。
間取り、デザイン、設備、インテリアなどは、自分の好みで比較し選べると思いますが、性能については、ほとんどの場合、建築会社任せになってしまいます。
家を建てるには、「建築基準法」という法律に従って、建てなければいけませんが、この法律に従っているからと言って、誰が建てても同じになるということはありません。
そして、この性能こそが、実際に住んでからの、暑い、寒いといった暮らし心地や、生涯払い続けないといけない光熱費、また万が一の災害の時に大きく影響してくる部分となります。
こうした性能をお客様の「ものさし」判断基準に入れてください
それではいってみましょう!
家は一生の買い物、と言われるように、定期的に買い換えるものではなく、基本的に一生使えることを前提に考えるべきではないでしょうか。
そう考えると、将来、家はどうなるかを予測し、将来的に時代遅れになり、大きな手直しや建て替えの必要に迫られないように、建てるときに未来予測をしてみましょう。
例えば、自動車業界では、各メーカーが低燃費、省CO2を目標にさまざまなアプローチをしています。
すでに馴染みのあるはメーカーはハイブリット車に力入れ、またあるメーカーはクリーンなディーゼルエンジンを開発して低燃費を実現しています。
またプラグインハイブリットや電気自動車、水素で走る車も販売が開始されています。
車においては一般的な耐用年数を10年と考えると、10年先の未来予測をすればいいのですが、住宅はもっと先を考えることが必要です。
では住宅はどうでしょう?
一般的な住宅ローン期間の30年35年後は、どういう家になっているか、または一生住み続けるためにはどういう家がいいのか?
住宅業界の取り組みとして、ひとつの方向性に向かっています。少し前では「スマートハウス」でしたが、現在ではさらに先の「セロエネルギーハウス、ZEH(ゼッチ)」に向かっています。
ZEHについては別の動画で詳しく解説していますので概要欄にのせておきますので、参考にして下さい。
住宅性能を話すうえで大切になるのが断熱性能と気密性能です。まずは断熱性能から話をすすめます。
住宅の熱は、壁と窓などから逃げていきます。また熱は低いところからへ高いところ移動していく性質があります
その熱を、いかに逃げにくく、するかが、断熱です。熱が一番多く、逃げるのは、窓なので、まずは性能のいい窓、にすること。
例えば、ガラスを二重や三重のものを使ったり、枠をアルミだけではなく、樹脂を複合して、熱を通しにくい素材に、変えることです。
また壁・天井の断熱材を、厚くしたり、更に高性能なものに、変えることで、熱が逃げにくくなります。
その断熱性を比較する為の、数値があります。
断熱性を比較する数値UA値とは?
家を建てるうえで、計算をする数字で、UA(ユーエー)値と言います。このUA(ユーエー)値が、低いほど、断熱性能が良い家になります。この数値で、家の比較をして欲しいと思います。
外皮平均熱還流率、と言って、壁・床・天井・窓などの、外皮(がいひ)部分から、逃げる熱を計算して、外皮(がいひ)表面積で割った数字、になっています
家の外皮(がいひ)性能を、比較できる数字です。この数値が、非常重要となります。
この数値は、北海道から沖縄まで、気候が違うので、8つの地域に分けて、
その地域ごとに、基準値が設けられています。各基準値に対して、どのくらい性能が良いのか、判定ができます。
因みに私が住んでいる愛知県は6地域になりますが、
2020年の省エネ基準義務化では、「0.87」という数値になり、ZEH(ゼッチ)基準では「0.6」になります。因みに0.87より0.6の方が断熱性能がいいという事になります。
その事からも、長期優良住宅だから、省エネで安心‥、と思っていると、とんでもないです。ぜひ、このUA値!押さえといてください。
気密性を比較する数値C値とは?
先ほど話した断熱性能を高くするだけでは高性能といえません。断熱性能と同時に、気密性も高かくしていかないと、住宅の性能が充分に、発揮されないからです。
家を、水槽に置き換えて考えると、水が漏れる穴は、少ないほうがいいですよね。この穴が、住宅における隙間です。
実は、設計上の計算では、隙間を「ゼロ」、という仮定で計算をしています。
隙間ゼロといえは、潜水艦のような性能で、実際の住宅では、隙間ゼロはありえません。
実際の現場では、少なからず浪気(ろうき)があり、気密性に注意していない現場は、漏気量の把握もできず、設計の性能が、充分に発揮されていない、ということになります。
だから、気密性も注意してください。
気密性を、比較出来る数値がC(シー)値です。
床面積、1平方メートルあたりの隙間の大きさを表し、実際に測定しないと、わかりません。数値が小さいほうが、隙間が少なく、性能がいい家となります。
一般的には、C値5、程度、と言われており、C値2で、気密住宅といいます。
しかし、実際はC値1以下に、ならないと十分な性能は、発揮できないと考えています。
出来れば、このC値は0.5いや0.3以下を目指すようにしてください。
気密性を上げるメリットは、もうひとつあります、それは換気がすごく良くなる点です
気密が悪い家は、換気口からの給気よりも、他の隙間からの流入があり、換気効率が悪くなります。
どんなに素晴らしく、高額な換気システムを取り入れても、気密が悪いと、まったく意味がないという事です。
逆に気密が良い家は、換気口からの、空気の流れがスムーズで、換気効率が良くなり、カビやダニの発生を、抑える効果もあります。
だから、気密はこだわりたい、ポイントです
まとめ
家を建てるには、「建築基準法」という法律に従って、建てなければいけませんが、この法律に従っているからと言って、誰が建てても同じになるということはありません。
そして、この性能こそが、実際に住んでからの、暑い、寒いといった暮らし心地や、生涯払い続けないといけない光熱費、また万が一の災害の時に大きく影響してくる部分となります。
今回はUA値、C値のお話をしました。
UA値は断熱性能、C値は気密性能をです 愛知県で家を建てる場合最低でもUA値は0.56以下 C値0.5以下の数値であれば高性能住宅を手にする事ができます。
色々な工務店さん、ハウスメーカーさんに行って話を伺った時に、こうした性能をお客様の「ものさし」判断基準に入れておければ、皆さんの住宅選びに役つと思いますので、覚えておいてください。
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