【注文住宅】ファミリークローゼット失敗事例6選と改善方法4選
注文住宅で最近、はやっているファミクロ、「ファミクロ」とは、ファミリークローゼットのことで、 ファミリークロークとも呼ばれます。
そのファミクロは「衣服の収納が便利になった。」という声や「家事が楽になった。」等、作って良かったという声をYouTubeやTwitter、インスタ等のSNSで沢山聞きます。
せっかく注文住宅にするのであれば過ごしやすく快適に過ごせる家にしたいですよね。そういった面ではおすすめですし、
おしゃれな収納をしている画像を見ると憧れてしまいますが、本当にファミクロを作る事は良い事ばかりなのでしょうか?
そこで、ファミクロを作って本当に失敗はなかったのか?これからファミクロを作りたいという方や気になる方の為に、どんな点に気を付けると良いのかを伝えたいと思います。
今回はファミクロの失敗例を紹介していきます。
ファミクロをぜひ取り入れたいと思われている方、どんなファミクロにしようかと悩まれている方もせっかく作ったのにこんなはずじゃなかったと後で後悔のない様、こちらの動画を参考にして下さい。
それでは行ってみましょう!
以下、本文
失敗例1. サイズを間違えた
目的にもよりますが、カバンや上着のコート等をしまうスペースのみであれば2畳くらいでよいでしょうが、
家族全員分の下着類、制服や普段から着る衣服を収納して、着替えるスペースも欲しいとなると最低でも3畳くらいはあると良いです。
布団や扇風機などそれぞれの季節に使用する物を収納する場合は3畳から5畳くらいはあると良いでしょう。
しかし、今度はファミクロを広く取りすぎてしまうとリビングルームや2階の個室が満足のいく広さにならなくなってしまいます。
各ご家庭の使用用途によってファミクロのサイズをよく考えないと、後々後悔する事になってしまいます。
失敗例2. この先使われなくなる可能性がある点
着替えるスペースのあるファミクロの場合、お子様が小さいうちは一緒に着替える事が出来て便利ですが、大きくなると朝などの集中する時間だと、
着替える時間をずらしたりしなくてはいけなくなりますので、段々ファミクロを利用する事が不便になってしまい、
それぞれの個室で着替える様になってしまう可能性があります。
ファミクロに広さがあれば、カーテンやロールスクリーン等で仕切りをしてそこで着替える事が出来ますが、
せっかく広く作ったのに使用されなければ、もう少しリビングを広くすれば良かった。とかランドリールームが作れたのにと、
こちらも後悔してしまいます。コストの面でも変わってきてしまいますので将来の事をよく考えて作りましょう。
失敗例3. ハンガーパイプの位置を間違えた。
干した洗濯物をハンガーのまま、ファミクロのハンガーパイプにかけるという技がSNSでも聞かれます。確かに共働きで日々の家事に追われていると、
洗濯を畳むという一手間がなくなるのはとてもありがたいですよね。しかしパイプを優先して沢山配置してしまうと、
今度は他の収納スペースが少なくなってしまいますし、ある程度の広さも必要になります。
失敗例4. 棚の位置が悪い。
収納の目的によって変わりますが、棚があると畳んだ衣類が見つけやすいのでお店のディスプレイの様に片付ける事が出来ます。
しかし衣装ケースを置きたい場合には柱や板が邪魔になり置けなくなってしまいデッドスペースができてしまう可能性があります。
失敗例5. 家事動線や生活動線を考えて作らなかった。
家族全員分の衣類をしまう場合、場所をよく考えずに無理矢理ファクロを作ってしまうと、例えばベランダで洗濯物を干す場合、
1階で洗濯して2階のベランダで洗濯物を干し、また1階へ戻りファミクロで収納するという事になってしまいます。
又は仕事から帰って一度ファミクロで着替えてから洗面所に移動してリビングに移動したい場合も、いずれかが同じフロアにない場合移動する事が億劫になってしまい、
ファミクロの意味がなくなってしまいます。
失敗例6. コンセントの位置
コンセントの位置は住んでからでないと気付きにくいですがファミクロにもあった方が良いです。ファミクロの中にいる時に収納したり着替える時、
暑すぎたり、寒すぎたりするとそこにいるのが辛くなるのでエアコンやヒーターを付けたい時や掃除する際にもコンセントの位置を考えて設置すると便利です。
失敗しない為にはどうしたら良いか4選
ファミコロに全ての衣類を置かないようにする。
ファミクロには季節物の衣類や普段あまり着ない衣類等を置く様にして、各個室には下着類、制服やよく着る衣類をしまうようにすると良いでしょう。
お子様が自立していき、プライベートな場所で着替える様になればファミクロの大きさを控えめにする事ができます。
また、季節の衣類をファミクロに置くことができれば衣替えが楽になります。ファミクロだけではなく、個室にも収納スペースがあると良いでしょう。
家事動線か収納を優先するかの優先順位を考える。
家事動線を優先させる場合は、衣類を取りに行く又はしまう場合に通り抜ける事ができるのでI型やII型のウォークスルーのできるタイプのファミクロがおすすめです。収納の量や着替えるスペースを確保したい、優先したいという場合はL字型やコの字型の個室タイプのファミクロにすると良いでしょう。
棚やパイプハンガーの位置を自分の生活スタイルに合わせる。
棚を置き、お店のように見せる収納にしたい場合は高さを移動できるタイプの棚にすると良いでしょう。畳んだ衣類が探しやすくなります。
洗濯物をそのままファミクロに移動したい場合はハンガーパイプがあると良いですがデッドスペースがない様に上下にあると良いです。
衣装ケースを置き、季節の衣類を別々に収納したい場合でしたら棚やパイプがあると不便になってしまいますので、何も無い方が良いでしょう。
ファミクロのタイプにもよりますが、半分パイプハンガーのスペースにして半分を衣装ケースのスペースにする。
又は移動できる棚を作り半分は衣装ケースのスペースにする等、各ご家庭の生活スタイルに合わせた設計にすると良いでしょう。
ファミクロの配置を考える。
ファミクロの近くにできれば洗面所の近くや洗濯物を干す場所の近くに確保しましょう。同じフロアにファミクロや洗濯物を干す場所もあると何度も階段を登ったり降りたりする事がなくなり、衣類を持って移動するのに便利です。
ただし、陽当たりや面積によってリビングルームの位置が1階もしくは2階になる場合がありますので、住む場所や各ご家庭のライフスタイルによってファミクロの配置は変わります。
ファミクロが本当に必要なのか今一度よく考えましょう。そしてデメリットを知った上でファミクロを利用したいとお考えの方は設計家と相談して納得のいくファミクロを設置しましょう。
工務店さんによっては、無料でプランを作成してくれて、資金計画を出してくれるところもあります。いちど、今回の内容を意識してプラン作成をされる事をオススメします。
ただし営業マンが設計したり、社員が設計する場合がありますので、できれば設計家とコラボしていて、提案力が高い工務店さんをオススメします。
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