今回は、「【注文住宅】リビングの広さは何畳がいいのか?あなたの悩みを解決します。」についてお話したいと思います。
間取りを考える時に一番悩むのがリビングだと思います。
食事、家族のだんらんなど、一番過ごす時間が長い場所なので、こだわって素敵に過ごしたいですよね!
私が家づくりのをお手伝いした方でも、LDKをまとめて、
広々とした空間のスタイルを選ぶ方がほとんどです、
ライフスタイルの変化に合わせて、なぜ広いリビングが流行っているのか、
またメリット・デメリットや対策についてお伝えし、広いリビングを叶えるための方法をお伝えします。
それでは、いってみましょう!
なぜ広いリビングなのか?
それではまず、どうして今、広いリビングを選ぶ方が増えているのかを見ていきましょう?
2020年から約3年の間、コロナの影響によって、全国の多くの企業でテレワークの導入が進みました。
急な在宅勤務への切り替えにより自宅内にワークスペースが必要となり、広いリビングの需要も急激に高まりました。
家の中に書斎を作るのは難しいケースが多いため、ワークスペースなどは、
普段のスペースと共用を検討する方が多いようです。
また、学校が休校になった事で、リモート学習が必要になり、さらに広いリビングを検討する方の増加につながったのです。
もともと働き方改革の一環としてリモートワークの普及はすすめられてきたため、
アフターコロナの今も自宅へのワークスペース設置は必須になっていくでしょう。
また、おうち時間の過ごし方自体も変化しています。withコロナで自宅トレーニングが増えた事や、
家族でゲームを楽しむなど、おうちで楽しい時間を過ごす方が増えたからです。
こうしたアクティビティやレクリエーションを家族みんなで楽しむには、広いリビングが必要になりますよね。
これは別の動画でも説明していますが(概要欄 子供部屋)少し前の住宅では寝室や子供部屋に十分な広さを確保し、
勉強机やテレビ、本棚などを置くことが一般的でした。
しかし、今後はタブレットなどの普及によって学習資料もコンパクト化が進むでしょう。
特にお子さん世代はスマホ・タブレットで動画を見る事が当たり前になっており、
部屋にテレビを置くスペースを確保する必要がありません。
また、勉強もリビングでする子が増えており、ますます子供部屋はコンパクトになる傾向にあります。
子供が部屋に閉じこもらないという事からも、そのスペースをリビングに回すという考え方が一般的になりつつあります。
さらに、住宅の性能がアップした事もあります。
少し前の住宅では、広いリビングは暑い、寒いというイメージが強く、
冷暖房効率が悪いため避けるのが主流でした。
これは日本の住宅は、断熱・気密性能が低かったことが原因です。
現代の住まいはZEH住宅など高性住宅が主流になっています。
気密性・断熱性が高く、広いリビングを作っても冷暖房効率を、確保できるようになった事が大きな理由です。
デメリット
まずはデメリットから見ていきましょう!
広いリビングでありがちなデメリットポイントを知ることによってあらかじめ対策する事ができるので、ここは必ずチェックして下さい!
広いリビングを作ることによるデメリットで一番大きいのは、冷暖房効率の低下にです。
対策としては、高性能な高気密・高断熱の家を建ててください。
現在は国土交通省のなどが力を入れている国策でもあるので、高性能住宅がスタンダードになりつつあります。
特に気密性能のC値、断熱性のUA値は数字を気にしてみて下さい。
C値0.5以下 UA値0.6以下の性能であれば 広いリビングでも快適に住む事ができますので、この数字は基準として覚えておいてください。
この数字の詳しい内容は別ブログで解説していますので下にリンクを貼っておきますので、チェックしてみて下さい。
【初心者必見‼】家づくりで絶対押さえておきたいUA値、C値とは何か?
掃除が大変になる
床面積が増えると掃除機やモップをかける手間が増えます。
メリットでお伝えしたように家族が集まりやすい分、ホコリが舞って溜まりやすくなります。
対策としては、シンプルな間取りとし、段差の少ない形にするのが、お掃除ロボットもすスムーズに移動ができまし、
また、収納を多く作ったり、物を置かない事で掃除の手間が省けますので相乗効果が期待できます。
窓の外からの目線が気になる
広いリビングは必要な窓数やサイズなど多くなり、結果外からの視線も多く入るようになるため、プライバシーの確保が必要になってきます。
対策としては高い位置に窓を設置するとか、視線を遮り、光を分散させる型ガラスを採用してください。
また、ルーバーなどの格子を使う事によって、外からの視線を防ぎ光と風をと取り込むことができるのでオススメです!
メリット
では、次に広いリビング最大のメリットは、
開放感のある空間で気持ちよく過ごせる
住まいの間取りの中でも一番広い空間であるリビングは、広くつくるほど床面積以上の解放感が生まれます。
ホテルのロビーやオープンカフェのように、広い空間で、家族だんらんを過ごせば、ゆったりとゆとりある生活がおくれます。
天井を高くしたり、吹き抜けをつくる事によって、視覚効果で、さらに開放感があがり素敵な空間に仕上がります。
また、リビングは大きな窓を付けやすくなるので、風や光の確保がしやすく、風通しがよく、明るい気持ちのいい部屋になります。
ライフスタイルの変化に対応しやすい
広い空間であれば、テレビやソファ、ダイニングテーブルのレイアウトを変えることでライフスタイルの変化に対応しやすく。
家族が増えたら大きなソファやテーブルに買い替え、巣立って減ったら小さいものに変えるなどの対応が可能です。
大きさに余裕のないリビングだと家具のレイアウトは自然と決まってしまいます。
お子さんのリモート学習や在宅ワークなど、必要に応じてデスクを設置するなど柔軟に対応できるのも広いリビングだからです。
家族それぞれの自分時間を過ごすことができる
リビングに座る場所が少なく、いつも家族とぴったり!お子さんが小さいうちはいいかもしれませんが、
思春期にこんな間取りだと、すぐ自分の部屋にこもってしまいます。
広いリビングは家族のパーソナルスペースを確保しコミュニケーションと自分時間のバランスを取りやすい空間とし、
自然と家族が集まる憩いの場にする事ができます。
さて、いままでは広いリビングが選ばれている理由、広いリビングのメリット・デメリットその対策についてお話ししてきました。
最後に、では、あなたにぴったりの広いリビングの作り方についてお伝えしていきます。
よく雑誌などで「〇〇畳のリビング」など広さ別にカテゴリ別けした特集を見かけます。
しかし、リビングに必要な広さは家族の人数だけでは決められません。
性別や好み、年齢やライフスタイルによっても最適な広さは大きく異なり、「この広さに収める」という考え方だと失敗してしまいます。
家族みんなでしっかり話し合い、「どんな過ごし方をするか」という基準で考えて下さい。
そして家族で話し合った内容を実際に図面やパースなどの形に起こしてみて下さい。
これは、工務店さんによってはやってくれるところもあるので、
試してみるのもいいでしょう。ただ、提案力が乏しいと、思っていたリビングができない可能性があるので、
設計士や建築家とコラボしているような提案力の高い工務店さんに行くことをオススメします。
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